90年代ドラマで輝いた福山雅治、クスノキプロジェクトに込めた願いとは

はじめに

1990年代、日本のドラマは「黄金期」を迎えていました。
視聴率30%を超える作品も珍しくなく、月9ドラマは社会現象に。

その中心で、俳優としてもシンガーソングライターとしても異彩を放ったのが福山雅治さんです。
端正なルックスと落ち着いた声、自然体の演技に惹かれた人は多いはず。私もその一人でした。

そして今の福山雅治さんは、俳優・歌手の枠を超えて「平和のメッセンジャー」としても活動。
特に「クスノキプロジェクト」は、90年代からのファンとして誇りに思える取り組みです。

この記事では、90年代のドラマ全盛期時代から現在のクスノキプロジェクトを詳しく語っていきたいと思います。

福山雅治の90年代ドラマ代表作とスター性

『ひとつ屋根の下』で心を掴んだ「チイ兄ちゃん」

1993年のドラマ『ひとつ屋根の下』で演じた「チイ兄ちゃん」。
不器用ながら優しい弟役に、当時の女子の心は鷲掴みにされました。
私自身も「あの声の甘さと誠実さにやられた!」と思い出すほどです。

『めぐり逢い』で主演&主題歌ヒット

1998年にはドラマ『めぐり逢い』で常盤貴子さんと共に主演を務めました。
さらに主題歌「Heart」が約56.9万枚超のヒットを記録。
俳優と歌手の二刀流を体現し、福山雅治=時代のアイコンへと駆け上がりました。

ドラマで主演を務め、さらに自ら歌う主題歌が流れる──。
そんな斬新なスタイルは、当時の視聴者にとって特別な体験でした。

放送翌日にCDショップへ走り、ドラマの余韻を音楽で追体験。
90年代の福山雅治さんは、まさに「ドラマと音楽を同時にヒットさせる稀有な存在」だったと思います。

福山雅治が『クスノキ』に込めた平和の祈り

時は流れ、福山雅治さんの様々な活動の中の一つが2014年、アルバム『HUMAN』に収録された楽曲『クスノキ』を通じたプロジェクト。

長崎市・山王神社に現存する被爆クスノキを題材にしたこの曲は、福山さんが被爆二世であることからも特別な意味を持ちます。

福山雅治さん自身が総合プロデューサーを務め、被ばく樹木の保全や認知度向上を通じて、戦争の記憶や命の尊さ、平和への願いを次世代へ繋ぐことを目指しています。

2025年、プロジェクトの楽曲「クスノキ~500年の風に吹かれて~」がリリースされその利益の一部が「クスノキ基金」に寄付される取り組みです。

原爆で大きな傷を負いながらも再び芽吹き、500年以上を生き抜いた樹木。
その生命力を通じて「命の尊さ」「平和の大切さ」を歌い上げています。

初めて聴いたとき、私は涙が止まりませんでした。
木の視点で描かれる歌詞は、「忘れてはいけない記憶を未来へ」というメッセージを胸に刻みます。

福山雅治、クスノキプロジェクトとキーホルダー

KUSUNOKIキーホルダーの誕生

2020年から始まった被ばく樹木の廃材に新たな命を吹き込み、サステイナブルなアイテム制作としてキーフォルダーが誕生しました。

被爆クスノキの剪定枝を再利用し、職人が一つずつ丁寧に作った素敵なアイテムです。

自然の樹木に塗装もされていないので、人にもやさしくじんわりと暖かな空気感のあるキーホルダーで、胸が熱くなります。

表には「KUSUNOKI」の文字と平和への願いを込め、長崎に原爆が投下された1945年8月9日、午前11時2分を示す文字が刻まれています。

本当に忘れてはいけませんね。

そして、単なるキーホルダーではなくスマートフォンスタンドとしても機能するくぼみまでついています。

日常に溶け込む形でのデザインはさすが考えられているな、と個人的に思います。

これは単なるファングッズではないですね。
「過去を受け継ぎ、未来へ命をつなぐ」象徴そのものだと思います。

このキーホルダーの販売利益はすべてクスノキ基金に寄付され、被爆樹木の保護に活用されているそうです。福山雅治さんのファンでなくても、このキーホルダーの持つ意味は、広く知れ渡ってほしいなと思います。

私自身も、このキーホルダーを見たとき「平和を持ち歩けるような気がする」と胸が熱くなりました。

福山雅治とクスノキプロジェクトはNHKでも

NHKでも、ニュースやドキュメンタリー番組で『クスノキ』や「KUSUNOKIプロジェクト」を大きく紹介しました。

戦後80年となる今年、2025年8月9日長崎平和祈念式典では、福山雅治さんが作詞・作曲をした『クスノキ』を長崎市立城山小学校と山里小学校の5年生、6年生100人が合同合唱しました。この試みは初めてだったようです。

福山雅治さんのルーツでもある長崎市。この地で生を受け育まれた平和への思いと家族との記憶。長崎から子供たちの声と重なって広がり、それぞれの魂と響きあう。

90年代ドラマで女性たちの憧れだったスターが、今は自身の楽曲を通じて「平和のメッセージ」を伝えている。

画面を見ながら涙したファンも多いのではないでしょうか。
私もそのひとりで、「ずっと応援してきて良かった」と心から感じました。

福山雅治は90年代ドラマから未来へ、その歩みを振り返る

福山雅治さんの軌跡を整理すると、一つの物語のように繋がって見えます。

・90年代ドラマで国民的スターへ

・主題歌で音楽活動も大成功

・『クスノキ』で平和を歌う

・KUSUNOKIプロジェクトで命をつなぐ

・NHKで全国に平和を発信

まるでドラマの続きのように、福山雅治さんの人生そのものがストーリーになっているように感じます。

おわりに|福山雅治が今も届ける平和のメッセージ

90年代ドラマで青春を彩った福山雅治さん。
その存在は一時のスターで終わらず、音楽、そして平和活動へと大きく広がっています。

『クスノキ』を通じて命の尊さを歌い、KUSUNOKIキーホルダーで未来へ命をつなぐ。
そしてNHKを通じて全国へメッセージを発信する姿は、世代を超えて希望を届けてくれます。

私にとって福山雅治さんは「青春の象徴」であり、今は「生き方のお手本」。
これからも福山雅治さんの歌と活動を通じて、未来への希望を受け取り続けたいと思います。

当ブログ管理人のプロフィール

このブログは、アラフィフ世代の運営者・コロママが1990年代のドラマや俳優・女優について発信するサイトです。高校時代から大のドラマ好きで、新作を欠かさずチェックし、ビデオテープに録画・コレクションしていたほどでした。社会人になり多忙でドラマから離れたものの、懐かしい俳優・女優をテレビで見かけることで、青春時代の熱や思い出がよみがえります。そこで当時の名作や出演者の現在の活躍を改めて辿り、同じく90年代ドラマに夢中だった人や思い出を振り返りたい人へ、作品の魅力や人生のヒントを自身の視点で届けています。

90年代ドラマエンタメ福山雅治
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