はじめに
90年代ドラマの黄金期を語るうえで、どうしても外せない作品のひとつが『きらきらひかる』です。
主演の深津絵里さんが演じた監察医・天野ひかるの存在感は、いまでも強烈に記憶に残っています。
wikiを見ればキャストやあらすじはすぐにわかりますが、そこには書かれていない当時の空気感や、画面を通して伝わる深津絵里さんの繊細さは、ドラマをリアルタイムで見ていた世代だからこそ語れること。
この記事では『きらきらひかる』の主題歌や深津絵里さんの演技、そして私自身の思い出も交えながら、あの90年代ドラマのきらめきを振り返ってみたいと思います。
深津絵里の90年代ドラマ『きらきらひかる』とは?
『きらきらひかる』は1998年にフジテレビで放送された医療サスペンスドラマ。
法医学を題材にした群像劇で、当時のトレンディドラマ全盛期とは一線を画す「硬派さ」が際立っていました。私は当時、学園ドラマや恋愛ドラマばかりを見ていたのですが、この作品だけは違う雰囲気で、初回放送から引き込まれました。
wikiを確認すると、キャストは深津絵里さんのほか、鈴木京香さん、小林聡美さん、柳葉敏郎さん、松雪泰子さん、篠原涼子さんと豪華そのもの。まさに90年代の俳優陣が一堂に会したドラマでした。
深津絵里がドラマで演じた“ひかる”という存在
深津絵里さんが演じた天野ひかるは、監察医という役柄。
明るさと繊細さを併せ持つキャラクターで、シリアスな題材の中で視聴者に寄り添うような存在でした。90年代ドラマでは「かわいいヒロイン」像が求められることが多かったのに対し、ひかるは等身大で、決して派手ではないけれど芯の強さを感じさせる役どころ。
私は当時10代で、深津さんの少し低めの声と落ち着いた話し方に「大人の女性ってこんなに素敵なんだ」と憧れを抱いたのを覚えています。
wikiでは「天野ひかる=明るくて前向き」とだけ記されているかもしれませんが、実際にドラマを観た人にとっては、深津絵里さんの表情の奥にある“葛藤”や“儚さ”こそが印象的だったはずです。
深津絵里のドラマ「きらきらひかる」の主題歌はミスチルの「ニシエヒガシエ」
「きらきらひかる」の主題歌は、Mr.Childrenの「ニシエヒガシエ」。イントロから疾走感あふれるリズムで、毎回オープニングが始まると同時に私の心を一気に掴んでいました。
この楽曲は、単なるポップソングではなく、社会の裏側や人間の影の部分に切り込む歌詞が特徴。まさに「生と死」「光と影」を扱うドラマのテーマと呼応していたのです。
私は当時、オープニング映像とともに流れるこの主題歌を聴くたびに、「これから重厚なストーリーが始まるんだ」という覚悟をさせられた記憶があります。
wikiでは「主題歌=Mr.Children『ニシエヒガシエ』」とシンプルに記されていますが、実際の放送を体感していた私たちにとっては、この曲がドラマの雰囲気を何倍にも増幅させる大切な要素でした。
深津絵里と『きらきらひかる』の演技力
深津絵里さんは90年代ドラマのなかで、恋愛ヒロイン役もこなしていました。
90年代ドラマの中で私が面白かったのは『最高の片思い』ですが、『きらきらひかる』での深津絵里さんは一味違いました。恋愛要素よりも硬い法医学を扱うシビアなドラマで「人の生と死」に向き合う仕事を通して、人間の強さと弱さを描く役に挑戦していたんです。
私の記憶に残っているのは、深津さん演じるひかるが検視解剖の場面で涙をこらえるシーン。専門職として冷静でいなければならないのに、どうしても感情があふれてしまう。
その表情に、当時の私は心を打たれました。wikiでは“若手監察医”としか書かれていない役柄でも、深津絵里さんが演じることで「人間らしさ」が加わり、作品全体に温かみが生まれていたように思います。
深津絵里さんと共演されていた松雪泰子さんや、鈴木京香さん、それぞれがとてもはまり役だったことはもちろん、深津絵里さんだったからこそ周りが際立ったのではないかな、とすら思えてきます。
深津絵里の90年代ドラマにおける『きらきらひかる』の特別さ
90年代といえば、恋愛ドラマの黄金期。月9枠ではトレンディドラマが次々とヒットし、恋愛や友情を描く作品が大多数を占めていました。
その中で『きらきらひかる』は異色の存在。恋愛よりも命や人間の尊厳に向き合う姿勢が強調され、視聴者に深い余韻を残しました。
私は友人と放送後に「今日のドラマすごく考えさせられたね」と話した記憶があります。wikiのあらすじ欄に載っている“解剖医の群像劇”という言葉以上に、このドラマには「生きることの尊さを伝えるメッセージ」があったと思います。
深津絵里×『きらきらひかる』を今振り返って
もし今の世代が『きらきらひかる』を見たらどう感じるのだろう?私はそんなことをよく考えます。
スマホやSNSが当たり前の時代だからこそ、人と人が真剣に言葉を交わす90年代ドラマの空気は、かえって新鮮に映るのではないでしょうか。
wikiで概要だけを知るのも便利ですが、ドラマは生の空気を体験してこそ心に残るもの。特に深津絵里さんのように、台詞よりも“間”や“目線”で語る女優の演技は、文章だけでは伝わりません。
『きらきらひかる主題歌』の「ニシエヒガシエ」が流れるオープニングとともに、今でも鮮明に思い出されます。
おわりに
深津絵里さんが出演した90年代ドラマ『きらきらひかる』は、恋愛中心だった当時のテレビ界に新しい風を吹き込んだ作品でした。
wikiで調べれば概要は一瞬で出てきますが、本当の魅力は画面越しに伝わる空気感と、深津絵里さんの繊細で力強い演技にあります。
そして、あの「きらきらひかる」の主題歌=Mr.Children「ニシエヒガシエ」が流れるたびに、私の心を揺さぶり続けました。
90年代ドラマのなかで「人間の心」をここまで丁寧に描いた作品は多くありません。深津絵里さんの存在があったからこそ、『きらきらひかる』は“ただの医療ドラマ”に終わらず、私たちの心に残る名作になったのだと、今も強く感じています。
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