《はじめに》
90年代を代表するマルチな才能・内田有紀さん。
90年代はトレンディドラマが黄金期を迎え、音楽とドラマが密接に結びついていた時代ですよね。その真ん中で“主演女優でありながら主題歌も歌う”という新しいスタイルで注目を集めたのが、内田有紀さんです。
ショートカットに制服姿、ボーイッシュな魅力と透明感。まさに時代のアイコンとして、ドラマに音楽に大活躍を見せてくれました。この記事では、そんな90年代ドラマの内田有紀を、主題歌、ヒット曲、人気ドラマ、出演ドラマ一覧の4つの切り口から振り返ってみたいと思います。
90年代ドラマの内田有紀は、主題歌も自分で歌うスタイルが新しかった
90年代のドラマには、主題歌とストーリーが一体になって“世界観”を作っていた名作が多くあります。
その中で、主演女優が主題歌まで担当するというスタイルは、当時としては斬新でした。
94年放送の「半熟卵」の主題歌「Tencaを取ろう!」で歌手デビューしていますが、その後も96年放送の『キャンパスノート』では自信最大のセールスを記録した5枚目のシングル「幸せになりたい」この楽曲は広瀬香美さんが作詞、作曲した作品です。改めてそうだったんだと思ってしまいますね。96年放送の「翼をください!」では「EVER&EVER」を小室哲也さんプロデュースで歌っています。内田有紀さんも小室ファミリーの一員だったんですね。驚きです。
“歌って演じる”というスタイルは、今でこそ珍しくありませんが90年代当時はかなり目を引く存在だったのを覚えています。
90年代ドラマの内田有紀はヒット曲にも共感が詰まっていた
内田有紀さんはドラマの主題歌だけでなく、単独のシングルでも多くのヒット曲を生み出しました。
演技よりも先に歌に惹かれた、というファンも少なくありません。
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「TENCAを取ろう!」(1994年)
→ オリコン初登場1位を記録し、当時の音楽番組でも常連に。ポジティブな歌詞と勢いが、まさに“これからの私たち”という気持ちを後押ししてくれました。他にも、 -
「明日は明日の風が吹く」(1995年)
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「Only You」(1995年)
→ 恋に揺れる気持ちをストレートに歌った一曲。今聞いても、どこか胸が締めつけられるような切なさがあります。 - BABY’S GROWING UP(1995年)
- 「幸せになりたい」(1996年)
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「Ever & Ever」(1996年)
→これはCMソングにも起用され、ファン層以外にも広く知られる存在に。 - 「アイシテル」(1997年)
- 「Da.i.su.ki」(1997年)
- 「ハートブレイクスナイパー」(1998年)
- 「楽園」(1999年)
- 「楽園~Memorial Tracks」(1999年)・・・
などというラインナップ。他にも90年代だけで20曲以上あるから驚きです!こんなに歌を出していたんですね。
今思えば、曲そのものが内田有紀さんの「素直な人柄」や「等身大の気持ち」を表しているようで、聴くたびに当時の自分の記憶や感情がよみがえるのが不思議です。
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