1990年代のテレビドラマを語るうえで、「石田ひかり」という名前は外せません。彼女の透明感や自然体の演技、そして時折見せる芯の強さは、当時の多くの視聴者の心を掴みました。そんな石田ひかりさんも、今や50代。ちょっと信じられないですが、家庭を持ち、女優として、母として、ひとりの女性として、時を重ねてきたその姿は、かつての“清純派女優”とはまた違う深みを感じさせてくれるようです。
ここでは、「年齢」「旦那」「子供」「現在」という4つのキーワードから、石田ひかりさんのこれまでと現在の姿を、ご紹介していきたいと思います。
90年代ドラマの石田ひかりの現在の年齢──変わらぬ笑顔に宿る“時の深み”
石田ひかりさんは1972年5月25日生まれ。2025年現在で53歳になられます。驚くほど若々しい印象は、昔のまま。それでいて、年齢を重ねたからこその落ち着きや品も感じられる、そんな存在です。
1990年代はじめにブレイクし、『あすなろ白書』『輝く季節の中で』などのヒット作に出演。特に、社会に出たばかりの女性の等身大の悩みや葛藤を演じた作品では、まるで視聴者の代弁者のような存在だったように思います。今振り返ると、あの頃の石田ひかりさんは「若さ」の象徴でもありましたが、今は落ち着いた「成熟」の魅力をまとっている気がします。大人の女性になりましたよね。
私自身、90年代ドラマに夢中だった世代なので、あの頃と今の石田さんを比べながら、時の流れにちょっとセンチメンタルになってしまいます。
90年代ドラマの石田ひかりの旦那─NHK職員の夫との穏やかな結婚生活
石田ひかりさんは2001年に結婚。お相手は、NHKに勤務する訓覇圭(くるべけい)さん。当時は人気絶頂の女優が一般人と結婚したことで、ちょっとした話題にもなりました。
旦那さんはテレビ業界の人とはいえ、裏方の仕事をされているためか、メディアに登場することはほとんどありません。だからこそ、石田さんのプライベートが静かに守られてきた印象もあります。
結婚後も芸能活動を続けながら、夫との生活を大切にされてきた様子は、どこか“理想の夫婦像”を感じさせるものです。お互いが前に出すぎず、支え合う関係って素敵だなと思います。特に芸能界のような光の当たる場所で生きる女性にとって、そうした穏やかなパートナーは、とても大きな存在なのではないでしょうか。
90年代ドラマの石田ひかりの子供─2児の母としての顔
石田ひかりさんには、2003年5月生まれの長女と、2005年１月生まれの次女の２人の娘さんがいらっしゃいます。2025年現在、長女は22歳、次女は20歳になられているようです。もうこんなに大きなお子さんがいらっしゃるなんて驚きです。結婚後、しばらくは子育てに専念され、芸能活動をセーブしていた時期もあった様で、娘さんたちが幼稚園から高校卒業までの16年間、毎朝お弁当を作り続けたことを「母親の意地」と語っておられます。子どもたちの成長に寄り添いながら、家庭を優先してきた彼女の姿勢に、私だけじゃなく、どこか共感を覚える方も多いのではないでしょうか。まさに今の私がど真ん中そうだから、石田ひかりさんの「母親の意地」はわかる気がします、笑。
インタビューなどでは、子育ての中で感じた喜びや戸惑いも率直に語られていて、その言葉には、飾らない人柄と、母としてのリアルな視点がにじみ出ていて共感ばかりです。
子育てに正解はない、と言われますが、石田ひかりさんのように「無理をしない」「ちゃんと悩む」姿を見せてくれる存在は、私たちにとっても勇気になるんですよね。
90年代ドラマの石田ひかりの現在─女優、母、そして一人の女性としての生き方
現在の石田ひかりさんは、マイペースに映画やテレビドラマなどの女優業を続けながら、ナレーションやエッセイの執筆など、活動の幅を広げられています。子育てもひと段落されて、またお仕事中心の生活に戻られるんでしょうか。まさにマルチな才能ですよね。ご自身のYouTubeチャンネル「石田ひかり まぁるい生活」では、日常の様子や家族との時間も紹介されています。その様子からは、自分の“今”をとても大切にされている様子が伝わってきます。素敵ですね、憧れます。
大きな話題作に出続けるわけではないけれど、だからこそ“自分の心地よい場所”を見つけて生きているように見えます。かつて、どこか背伸びして見ていた女優さんが、今はとても身近な存在として感じられる─それって、すごく素敵なことですよね。
その他の活動として、石田ひかりさんは病児とその家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」の支援活動にも参加されていて、今年３月には京都で記者会見も行われたようです。こんな社会貢献活動もされていたなんて、人としても本当に素敵な方です。
時を重ねても輝き続ける石田ひかりさん。90年代ドラマからのその輝きは一時のものではなく、今もなお、確かな光を放ち続けています。
年齢を重ねてもなおナチュラルで、家族との時間を大切にしながら、女優として自分のスタイルを築いてきた石田ひかりさん。その姿は、まさに「自然体の強さ」を体現しているように感じます。
私たち世代にとっては、かつての憧れの存在が“今”をどう生きているのかを知ることは、自分自身のこれからを考えるヒントにもなるのではないでしょうか。いや確実に私の今を考えさせられ、これからの生き方の指標になるのではないかと思っています。
これからも、石田ひかりさんの「静かな輝き」に、そっとエールを送り続けたいと思います。
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